南国フィジーで、のんびり退職生活

南太平洋のフィジー共和国で、のんびりと退職後の生活を送っています。フィジーの現地の色々な情報を発信します。

フィジーの生活 「いきなり、カード詐欺」

皆さん、まだお正月気分でしょうが、今日は「カード詐欺」について報告しなければなりません。


昨年12月4日にフィジーに海外移住して来られたご夫婦の事は前に紹介しましたが・・・


実は、12月20~21日にかけて、ご自分の所持する銀行系デビットカード会社から引き落とし通知メールが、計12回分(合計36万6千円)あったそうです。


自分で心当たりがなく、「やられた!」と思い、急いで日本のカード会社に連絡を取り、この取引は身に覚えがなくカード詐欺に引っ掛かったと報告し、すぐにカードの無効手続きをされたそうです。


この事件を電話で受けて、状況をお聞きするとフィジーに来て、このカードでの支払い利用は、まだ4回しかなく、うち3回はなんのトラブルもなく1回で、決済OKで、うちナンディ・タウンでTシャツを購入するためカード支払いをお願いすると「通信が不調だとか何とか」で、3回もカードを読み取られ、その都度暗証番号を入力させられた挙句、「今日はカード決済できない」と宣告され、結局現金で支払ったとの事です。


その店での買い物は、12月15日頃で、6日中を置いて一気に現金引き出しを行ったみたいです。


その経過をお聞きして、「多分その店が一番怪しい」と私は判断しました。


もう一度、カード会社に連絡して盗難などによる支払い免除が付いているかを確認してその手続きを取る事をお勧めしました。
幸いカードに、盗難や事件に気がついてから60日前から現在までの被害額を保証する保険が付いていたそうです。
この申請に現地警察発行の被害証明書が必要とのことで、彼はナマカ警察署に出かけて手続きして被害証明書を取得されました。


これがナマカ警察署発行の被害証明書です。


これでひとまず手間はかかりますが、実質被害は0になるそうで一安心です。



フィジーでもこの数年、この手のカード被害がたびたび発生し、12月初めには5~6人のカード犯罪グループが検挙されたばかりでした。
このグループは全員中国人で、逮捕された時に、約300枚のカードとATMから不正に抜き取った数万ドルの現金を所持していたそうです。TVや新聞でも報道されましたが・・・


このようなハイテクの犯罪は、赤い某大国の人たちがフィジーを訪問する以前には、まず起こり得なかった事件と地元の方が言っておられましたが・・・


私的には、せっかくフィジーで老後を過ごそうと来られたご夫婦が「いきなり!」こんな事件に巻き込まれるとはやりきれなく思いまた自分ながら残念な思いです。


それで、一段落した後、状況を把握するために彼が覚えていたお店の現場検証に行きました。

ナンディ国際空港方向から、ナンディ・タウンのメイン道路を進み、BSP銀行の支店の手前のビルの1階の真ん中にその店はありました。


店の入り口です。名前も大きく書かれています。


私が予想していた物を、カウンターの真上の壁に発見! 発色イエローのBOB MARLRY のTシャツから左に3枚目、クイックシルバーのデザインの黒のTシャツの下に見える物!


そうです、盗撮用のカメラのレンズです。一般的な監視カメラも奥にありましたが、このカメラレンズは店を見張るのでなく、カウンターに照準が合わさってます。なんの目的に設置されているのでしょうね?
後から彼に尋ねると、あの下のカウンターで3回もカードを読み取られ、その都度暗証番号を入力させられたそうです。
読み取り機に、彼のカード情報が記録され、ビデオを再生して暗証番号を確認すれば・・・
偽のカードに情報をコピーして、ATMに入れて、暗証番号を入力すれば、カードが止められるまでの間、限度額までの現金が何度でも引き出せます。


私が推測するに、6日間位たてば一般の観光客はフィジーを出国すると予想して、20~21日に一気にお金を引き出したのでしょう。



このように堂々と盗撮用のカメラを仕掛けて、めぼしいカモを見定めて犯行に及んでいると考えられます。
彼が警察署で説明すると、係の警察官はこの犯罪は、「被害者が本国に帰国してから気が付くのが普通で、その時にはどこでカード情報を盗まれたか分からずに泣き寝入りですね」と言われたそうです。


この写真はあくまで状況証拠で、もし地元の警察にも共犯者がいる場合、店の名前と写真を届けるともみ消される危険性があります。(これは地元の法律に詳しい友人の忠告です。)


それで私は、この事件の経過と写真を、スバの日本大使館に送り、ニュージランドやオーストラリア大使館と情報を交換し、同様な犯罪被害が発生してないかを確認するなど国際的な見地からの捜査をお願いしました。


前に聞いたところによると、彼の国の組織が関与していると情報は海を越えて送られ、偽カードが作成されて現金の引き出しやすい国のATM(日本などはATMにカメラが付いていて引き出す人を記録するのでNG)で引き出されるそうです。


この店が犯罪の現場に間違いないと推測されますので、少なくとも日本からの旅行者の方はこの店にお気をつけて下さい。
ボブ・マーリーのデザインTシャツはこの店しか置いてないのですが・・・


店内の写真は、「珍しいデザインのTシャツですね、写真撮っていいですか?」と聞いて許可を得て撮影しました(笑)


クレジットカード、デビットカードにしろカード決済は便利も良いですが、リスクも存在します。


フィジーに限らず、この手の犯罪は、今はどこの国でも発生しているようです。


皆さまもカード使用の時には十分に気をつけられてくださいね。



















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