南国フィジーで、のんびり退職生活

南太平洋のフィジー共和国で、のんびりと退職後の生活を送っています。フィジーの現地の色々な情報を発信します。

フィジーへの海外移住事情

実は、今年の8月5日、突然、私のEメールアドレスにフィジーへ海外移住を決意された方よりメッセージが舞い込みました。


聞けば、その方は仕事の関係で数カ国での駐在経験があり、趣味のスクーバダイビングでは、フィジーには20年来の旅行経験があるとの事。


さらに、彼は、オーストラリア、パラオその他の国も検討され、最終的にフィジーに決断されたとの事ですが、実際の書類手続きや現地銀行への口座開設の件などで苦労され、フィジー在住の私の事をネットで知り相談を持ちかけられました。


フィジーは、いわゆる「退職者ビザ」の制度はありませんが、


「Residence Permit on Assured Income」という制度があります。


詳細は、フィジーの「Department of Immigration」のホームページから、
「TRAVEL REQUIREMENTS」~(Fiji Permit)~(2.Permit Categories)~(Live Fiji)で、
「Residence Permit on Assured Income」の項を参照して下さい。


要するに、45歳以上の人対象で、単身又は夫婦の場合は、年間3万FJD(約195万円)以上の海外からの年金や金利などの保証された収入が証明できる人。


ビザの承諾書の日付から、6カ月以内に現地銀行に保証金10万FJD(約650万円)の預金が求められます。
また、許可が得られれば保証金で不動産の購入が出来る場合もあります。


3年毎の査証更新となります。


つまり、この程度の経済力があれば、45歳から「南国フィジーでのんびり楽園暮らし」が出来ますよとの事です(笑)


ただし、就労は出来ません。


昨今、諸外国では某大国の人々の傍若無人な海外進出で各種渡航条件や国際結婚などの審査の厳格化が進みましたが、フィジーでは日本の一般の退職者でもまだまだ移住の可能性があるとの事です。


ちなみに、日本人の移住先で人気のあるニュージランドを検索してみましたが、退職者向けの査証は、2010年に新制度が発効し、かなりの富裕層でないと難しくなっていました。
(ニュージランド投資型リタイアメント査証:66歳以上で、75万NZD(約5000万円)の投資活動を、2年間継続、居住用不動産購入は含まず。年間6万NZD(約500万円)の生活費の保証。かつ、最初に50万NZD(約3500万円)の生活資金を持っている事が必要。その他条件。)


彼が、日本のフィジー大使館を通じて申請し、10月21日付けで受け取ったビザの承諾書ですが、42日以内に書面に記載の金額をフィジー現地銀行の保証小切手で支払わなければならないとなっており、日本にいてはどうすることも出来なかったので、フィジー大使館の承認を取り、私の口座にお金を送金してもらい、私が代行してナンディの入管局に代金の支払いを行いました。
(承諾書は、メール添付で送ってもらい、こちらでカラープリントして、支払いの領収印を押して貰ってます。)


結果、彼と奥さんはフィジー入管局の最終決定書を手にして、成田から片道切符でシドニー経由で、12月4日午後、無事にナンディに到着されました。



フィジーでも、2006年の軍事クーデターの後の軍事政権が民主化を進めて憲法改正を含む各種法律の改正がなされ、2009年には「多重国籍」も許可されました。それに伴い、永住権取得の制度は廃止されましたが・・・


日本人が、フィジーに退職移住する事は経済的にまだまだ可能と思いますが、実際こちらに馴染んで暮らしていく事は色々と困難な事があると思います。


実際こちらで、いわゆる退職後の生活を営まれている方は、私の知っている限りでも、両手以下でしょうね。


でも、現在さらに数組の方から、フィジーへの移住相談を受けています・・・


私の場合は、全く違った形で居住していますが、もし将来フィジーを退職後の海外移住先に検討中の方がおられれば何時でも相談に応じますよ(笑)



















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