南国フィジーで、のんびり退職生活

南太平洋のフィジー共和国で、のんびりと退職後の生活を送っています。フィジーの現地の色々な情報を発信します。

フィジーの生活 フィジーの伝統料理「ココンダ」「ロボ料理」


ココンダ(Kokoda)は、日本ではフィジー風刺身と紹介されているようですね。


ココンダは基本的には、サイコロ状に切った生魚を、レモンかライムのジュースでマリネしてココナッツミルクに浸した料理です。


さらにチリ(唐辛子)を刻んで加えたり、多少の野菜を加えたりと好みにより味付けを工夫しています。


ココンダは高級ホテルや高級レストランでメニューに入っているところもありますが、フィジーの家庭料理です。



高級ホテルなどの「ココンダ」です。



最後に、南太平洋一帯で楽しまれている「ロボ料理」(Lovo) の紹介です。

ロボは、原則的には豪快な男の料理です。
規模にもよりますが、薪の準備は前日には完了しています。
朝早くから準備が始まります、住宅などから少し離れた場所の地面に”くぼみ”を掘ります。30~50cm位のくぼみです。そこに用意された薪と拳の2~3倍の石をやぐら状に組み火をつけます。
普通は、ロボの場所は決められていて、くぼみも残されています。



これは地方の村の酋長だった方のお葬式の参列者に供されるための結構大がかりなロボです。
くぼみの直径は2m以上ありました。
丁度、火が入れられたばかりのところです。上に石が沢山、ココナッツの殻と一緒に乗せられています。



この方たちが、ロボ料理担当のメンバーです。
右端に見える大きな木の葉が土の代わりに被せられます。
皆で、ロボに入れて調理する、大量のタロイモの皮をむいています。



この写真は別の時期ですが、ロボで調理する豚を準備しているところです。生きている豚を前日までに準備しておき、その日の朝、2口径弾(ストロー位の太さの銃弾)で、射殺した豚の内臓を取り除き、体毛を焼いて取りさらにナイフで丁寧に剃っているところです。この後、パパイヤの青い実を二つに割って樹液で表皮を柔らかに処理します。


上の薪が燃え尽きる(2~3時間後)頃、赤熱した石をくぼみの底に押し込んで金網を被せ、その上にバナナの葉を敷いた上に調理する食材(皮をむいたタロイモ、ヤシの木の葉でくるんだ魚、鶏、その他を乗せ、腹の中に焼けた石を詰めた豚を乗せ、最初によけておいた焼け石を上から乗せて全体をバナナの葉で覆い、最後に大きな葉っぱを隙間なく被せます。
これでさらに2~3時間かけて、食材を蒸し焼きにします。



後の写真がありませんでしたので言葉で我慢して下さい。


この間に、お葬式はおごそかに進んでいきます。


朝7~8時頃始めて、午後4時頃出来上がる大変な作業です。
この豪快な伝統料理は、冠婚葬祭や大きなイベントの時だけに行われます。家庭単位で作業する時も規模は小さくても同じ手間です。
赤熱した石の輻射熱と熾きになった薪から出る煙で蒸された食材は、ちょっと燻製品の感じの素朴な味で大変美味しいです。
私はこのロボの豚肉が大好きです。フィジー人はトマトソースで食べますが、私はそのままが美味いです。
高級ホテルで、1週間に一度、曜日を決めて「ロボ料理」を演出しているところもあります。



これで「ロボ料理」が、南太平洋の豪快な男の料理と理解して頂けたら幸いです。


















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