フィジーの人々(4)フィジーの教育事情
フィジーの人々(3)で、フィジーの教育制度の事に触れましたので、その続きで・・・
ナンディ・タウンのセカンドリーを無事卒業した女の子たちが卒業祝いの後、ナイトクラブ・デビューのため「ドレスアップ」して記念撮影です。この中で1名だけが、スバの南太平洋大学(USP)に合格しています。セカンドリーからは2名だけの合格者です。後の子は就職半分と高等専門学校進学です。
私もこの後ナイトクラブに付き合ってと言うより、保護者の代理で引率して、朝まで付き合わされました。
フィジーの教育制度は、前回セカンドリーまで触れましたが、プライマリー(Class1~8) 6歳~13歳、セカンドリー(Form3~7)14歳~18歳の内、Form6で修了する学生も多くいます、それは地元の有力会社が採用条件を,Form6以上としているためです。日本式に言えば、Form6で高校卒業と同等です。
セカンドリーの上が、サーティアリー(Tertiary) Level 1~3 で、高等専門学校、大学となります。
セカンドリーから進学するのは60%位と言われています。
フィジーの最高学府は、首都スバにある、南太平洋大学(University of South Pacific) です。
南太平洋大学は、南太平洋唯一の総合大学としてオセアニアの小規模島嶼国家(フィジー、クック諸島、キリバス、ナウル,ニウエ、サモア、ソロモン諸島、トケラウ諸島、トンガ、ツバル、バヌアツ、マーシャル諸島)12カ国で設立されています。本部、メインキャンパスはフィジーの首都スバで78ヘクタールの面積があります。各加盟国に分校とサテライト・キャンパスもあり衛星中継で講義が受けられます。法学部はバヌアツの首都ポートビラ、農学部はサモアの首都アピアにあります。
フィジー国立大学(Fiji National University)は、この数年で徐々に拡充されて大きくなって来た新設の大学です。
近年人気を呼びつつあるのが、フィジーの航空学校でナンディ国際空港の滑走路に隣接して校舎があり地元の学生や海外からの留学生もパイロットを目指しています。
フィジーには、各地にオイルマッサージを主体とした、スパがあるので、マッサージ師養成学校も女性に人気です。
海外からの奨学金制度で海外の大学に進学するチャンスもあります。
現実は厳しく、大学を卒業しても職に就けず、故郷の島に戻る学生も多く見られます。